ここでは、私が最近ちょっと真剣になっている「日曜大工」で制作 した作品を紹介しています。興味がある方は是非のぞいてみて!


 我が家のゴーストハウス!?いや、納屋です。ボードのワックスがけを目的にして製作に踏み込んだのが平成18年2月下旬ということで、雪がまだ溶けきっていません。瓦を繋ぐ銅線は腐食のため所々切れており、漆喰は平成16年の台風で局所的に剥がれています。さらに写真では分かりませんがこの建屋の裏側にある窓は台風の影響で落ちてしまっています。誰がどこから見ても、お化け屋敷さながらの建物です。
 当初は今年の春こそ、この建屋を解体する予定でしたが、解体するにも非常にお金がかかる時代であるということから、できる限り再生に努めたいと考えたことがきっかけとなりました。ボードのワックスがけは、特典みたいなもんですな〜。

推測で、3〜4年はこの建物に足を
踏み入れていないと思います・・・・

 私たちが生活している母屋(本宅:南側)から見た風景です。2階中央部の漆喰が剥離しているのが分かります。
 ちなみに、この建物、登記簿謄本を見ても、いつ建った建物なのかはっきりしません。書面には明治の建物と記載されていたのですが、明らかにそれよりは近代の建て方であるからです。祖父に聞いた話では、昭和20年代に建てたということでありましたが、はっきりしたことは憶えていません。昭和20年半ば生まれの親戚に聞いてみても、「物覚えがついた頃には建っていた」と言っておられたので、ここまできたらいつ建ったのかは調べることができない建物のようです。

ボロイだけではなく、謎も深いこの納屋・・・
どうしてやろうか?・・・・

 というか、私個人的な話ですが、数年前に父親を亡くしました。それからというもの、この建屋に出入りするものは家族にいなかったために、ほぼ開かずの間となっていたわけです。これを片付けるという決心をしたのはよかったのですが、ちょっと不気味で怖かったです。
 まず、納屋の正面から入り、右側を撮ったところですが、ビニールハウスの支柱、肥し、肥し袋などの物品が置かれています。はっきり言ってこんなの、片付け(整理す)ることは出来ません。捨てるのみです。とりあえず、不燃物は不燃物で一箇所にまとめて置いておくことにしましたが、この建屋の中は殆どがこのような足の踏み場のないような状態だったので、無理やりスペースを作りました。

今だ私には使い方の分からないような農
業用の道具が所狭しと置かれています。

 正面より入って右側の状態です。棚に得体の知れないものが乱雑に置かれています。先が思いやられます。更に奥にはもうひとつ部屋があるのですが、ここには何やら発泡スチロールが部屋から溢れんばかりに積まれていました。・・どうしてこんなに発砲スチロールがたまってんのか分かりません。写真に撮っておきたいとも思ったのですが私のデジカメIXYデジタル300では、広角が効かないのと足の踏み場がないので省略しました。てか、とにかく埃がひどくて何か物品を移動させると大変な埃がたつため、マスクを着用せずにはいられないくらい汚かったです

 そういえば、ここではウッドデッキの製作について紹介するということを忘れていました。この納屋の中も大規模改修に踏み込んだんですが、これについては、「DIY作品集」で紹介させていただくことにします。
平成18年3月、約1ヶ月余りの月日を費やして納屋の中のゴミの大半を処理することが出来ました。そこで、思いついたのが写真の場所にウッドデッキなんか作っちゃえばカッコいいかななんて思い、雪が溶けた4月始頃に着工に移りました。
 雨の日は納屋の中の改修、晴れた日は外でウッドデッキの製作と毎日仕事から帰るのが嬉しいやら悲しいやらで・・・とにかく充実していました!!
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また突発的な思いつきで作業を始めた私

 とりあえず、不必要な柱と壁を破壊しました。もう春ということでへんな虫がたくさん出てきました。悲鳴をあげたこともありました。 とにかくバールとカケヤで叩く叩く折るの繰り返しでこんな感じになりました。てか、今回ぶち破ったぶぶんは、どうも職人の仕事ではなく旧家屋に使用していた引き戸や、廃材を使用して祖父が作ったものではないかと思われます。というのは、部分的に仕事が雑になっていたり立て付けが異常なくらい悪かったからです。ま、とにかくここまでやっちゃったので後には退けません!あとは、とにかく前進のみです。てか、壊したのはいいけど、工程は数日にわたる予定なのですが、その間この空間をふさぐことを考えておくのを忘れてました。実際1ヶ月くらいこの壁面が塞がれることはありませんでした。(米蔵の米が盗まれなくてよかった〜 イメージ
ぶち破ったのはいいが、全てふさがった
のが1ヶ月後ってのは、想定外でした・・・

 2番目の写真手前側は、当初の目的であったスノーボードメンテナンス専用室の窓です。従前はアルミサッシが入れてあったのですが、フレームは歪み、ガラスは割れていたのですべて取り外して、DIYしてみました。ちなみに開き窓のフレームは出来てますが、窓ガラス(アクリル板を予定)ままだ貼ってありません。はっきり言って雨が降れば吹きさらし状態です。でも、なかは空っぽ。ぜんぜん平気です。
 窓の使用について、窓枠及び窓の桟はSPF材2×4と2×6を使用しました。防腐材は、最近ハマっているクオファームさんのインウッド:ナチュラル色を使用しました。見て分かると思いますがほんとに良い色だと思います。
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塗りたての頃はいい色ですが、材木によって
は経年とともに灰汁の黒色が出現します。

 いやぁ、基礎作りってのは、処女作品時に苦労したので計画から完成までさほど時間はかかりませんでした。おかげで写真は殆どとってません。納屋の間口の柱から1.8m、柱間は4.0m、このサイズでミズイトをひき、束柱を立てる場所(適当)にセメントを流してコンクリートブロックのきれっぱし(1個120円)を置き水平をとりました。
 GLがもともとコンクリであったことも幸いし、穴を掘ることもなく非常に楽に作業が進みました。はっきり言って、セメントを捏ねる時以外はビール飲みながら作業してたと思います。(これが仇となるとは、この時知る由もありませんでした・・・)
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今回はウッドデッキの束・根太・大引き・幕板
すべてインウッド:ナチュラル色を使用します。

 基礎石の上に束柱を据え置き、根太を打ち付けていきました。ちなみに、今回も束柱を根太で挟み込んで組み立てていく工法です。コスト削減のために、既製品であるピンコロや、沓石を使用せずにコンクリートブロックのきれっぱしを使用したことで、既にびんぼたらしさが出ています。基礎の間隔については、縦横ともに約1mです。
 今回のウッドデッキ作成にあたり使用した材料については、基礎石同様コスト削減を目的として、SPF材と防腐剤にインウッド:ナチュラル色、近所のホームセンターで購入したステンレスコーススレッド65mmです。このウッドデッキの予算は約2万円以内におさめるつもりでした。

本当にこの2坪余りのウッドデッキを
2万円以内で製作するつもりでいました。

 基礎組みも終わり、床板を貼っていくことになりますが、いろいろな雑誌やHPなどで楽しい床板貼り〜なんて書いてありますが、はっきりいって私は床板貼りは好きな作業ではありません。基本的に単調な仕事の繰り返しが嫌いなんです。ということで、大体1日に2×4材6feet10本を目処に貼っていき、それと併行してぶち破った空間の改修を行っていきました。ほんとに全てSPFで作ってます。たまに雨が降ったりして、結局床板貼るのに1週間くらい要しました。
 この日は天気がいいです、写真撮るのも楽しいです。たかがSPF材が非常に綺麗に写ります。これも良い防腐剤と念入りな塗装の賜物だと思っています。というか、まだ製作は半ばなんですけどね・・・

写真ではまだ、出入り口は
塞がっておりません・・・・・・・

 ささ、床板も貼り終わってお披露目したいところなんですが納屋側の景観が悪いので、こちらのほうもSPFで組み立てていきますマイホーム。
 余談ですが、この時期近くのホームセンター(コメリ)でSPFのまとめ買い割引が行われておりまして、SPF2×4 6feet10本で2000円ポッキリをはじめ、2×4材8feet、1×4材6feetなども、割安で購入することが出来ました。・・・ということで、この1.8m×4.0mのウッドデッキの床板の総額は・・・8000円です。なお、WRCでは約30000円、アイアンウッドで50000円くらいかかると思われますので、こう考えるとほんとにお得です。

この値引きが「2万円以内」という
目標に大きく関係したわけです。

 結局、納屋側の壁の処理は両開きのドアを2箇所併設しました。あとは扉にアクリル板を張るだけです。ま、ウッドデッキの作成については、写真のとおり、なかなかの出来になりました。強度的には心配ですが、出来については結構満足しています。右の写真をご覧ください。本当にインウッド:ナチュラルっていい色ですね〜。写 真撮ったのは仕事行く前だったんですが、朝日が当たって黄金にも見えます。
結局、計算してみた結果、ウッドデッキだけなら当初の予算20000円いないでは収まっているんですが、納屋壁面の処理に結構な額がかかってしまいました。
・・・これで、完成だと思いますか??

 ちょっと残念なお話です・・、前頁ではインウッドの塗料についてベタ褒めしてましたが、あのあと数日経過して木材の状況に変化が現れました。直接日光や雨水にあたる部分に黒い変色が出現しました。木材の灰汁(あく)なのかなんなのか分かりませんが、黒い染みのようなものが多く見られ、黄金を保つために上塗りしても効果は見られなかったので改善策を考えました。考えました・・・・結果、黄金を保つために(金もないのに)緊急で上屋を作ることにしちゃいました。急な考えで、我ながらすごい物欲(制作意欲)だと思っちゃいました。えへ イメージ

 思い立ったら止まりません!更に大量のSPF材(2×4)を購入し、防腐剤を塗付!もちろんインウッド:ナチュラル!上の写真が、基礎石から支柱を立ち上げて桁を取り付けているところです。なお、桁及び支柱については2×4材3本を重ね合わせたものです。
 右は、桁と棟木を組み終わり垂木(これもSPF)を組み立てたところです。ここで、シンプソン金具ってやつに初挑戦。ドゥーパとか、あといろいろなサイトで紹介されており、近くのホームセンター(カーマ)に売っていたので使用してみたんですが、これが本とに役に立ちました。コーススレッドで無理やり接合するよりも強度が増しているのがよく分かります。今回使用したものは3種類ですが、今後更に使用していくことが予想されます。
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本当に予定には無かったものです
一応設計図は作ったのですが・・・

 はい!、垂木も組み終わり、野地板をはります。杉板を張ろうかと思いましたが、コストのみを考慮し、OSB合板182×91の9mmを使用しました。
 当初の計画では屋根の傾斜が緩いかなと思ったんですが、実際に上がってみると結構きつい。右の写真で見ても大した傾斜じゃないんですが、実際上ってみると怖い怖い!!私の顔は笑顔ですが、足は震えてます。酒でも飲まんとやっとれん!!って感じでした。ちょっとでも早く、この恐怖から逃れたくて、自分でも考えられないくらいのスピードで作業は進みました・・・
 OSB合板を張る前に支柱を押してみるとぐらついていたんですが、野地板を張り終わって支柱を押してみるとほとんどぐらつかないことに気がつきました。野地板も強度面で活躍していることに気づきました。でも、まだまだ補強が足りません。大体、基礎石がまだずれたままなんですよ!!今思えばこの時点でよく崩れなかったなって思ったりして。
            
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倒壊しなくてよかったです。
本当によかったです。

 野地板も張り終わり、軒下から見てみました。重厚感にかけています。強度面でもかなり心配です。もうすぐ梅雨なので、駆け足で作業を進めて行きたい所ですが・・・・お金が尽きました。
 さ、めでたく給料日になりました。写真では、桁が2×4材1本でもっています。繰り返しますが本とに折れなくて良かったです。直ちに給料で補強工事を行いました。主に桁と支柱の補強です。ここで思ったのが、床板だけのウッドデッキであれば損壊しても人的被害はさほどではないので若干の手抜きもありですが、上屋となればそうでもありません。作業中に屋根が落ちてきたらたまったものじゃありません!屋根の補修を行うにしても、屋根上に乗らなければなりませんので、十分な強度が必要となります。なんでいままで気づかなかったんだろう・・・・・・・・・・・
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やはり素人作業の域を出ていません。
この後は見栄えを重視するのと、強度を保つ
ために、さらに手を加えなければなりません・

 さぁ、補強工事もそこそこにして、もうすぐ梅雨に入ります。いくらOSB合板ったって、1週間も雨に打たれれば変色、変形・剥離もします。そこで、梅雨までに屋根を貼ろうと思ったんですが、これが大変!トタン、ポリカーボネート、アスファルトシングルと考えましたが、ネットサーフィン中に見つけたオンデュリン製のメタリンプラスタイルってのに惹かれまして即決しました。で、即購入!で、そのサイトで当該商品の設置説明書を見たところ、野地板に横桟が必要ってことだったので、急きょ野地板の上にアスファルトルーフィングを敷き横桟(っていうのか?)を30cmスパンで打ち付けて商品の到着をまちました。 イメージ
梅雨と予算との戦いとなりました。

 2日後、メタリンプラスタイル到着!!色は見てのとおり!梅雨到来1週間前でした。この商品もアスファルトルーフィング同様、石油商品であり可燃性の性状を有するため、仕事柄ちょっと躊躇いもありましたが、梅雨もせまっているということで即、取り付け!サイト上からDLした説明書を見ながら商品を並べて、ひたすら打ちつけました。ちなみに打ちつけは、専用釘で等間隔で打ち付けていくだけです。・・・・がしかし、梅雨を目前にして雨が降り出しました。時間を見つけては作業していたのですが、不運なことに、ちょっとやっては雨、ちょっとやっては雨の繰り返しでぜんぜんはかどりません。・・てか、雨の中でやったらやったなんですけど、本職じゃないんで、雨の日は基本的に休みです
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もうちょっとだったのにぃ!!

 結局、梅雨に入る前ぎりぎりで、全てのパネルを張ることは不可能と判断し(雨の中でやったら間に合ってました)、のこりの3分の1は据え置きで梅雨を迎えました
 たいした風が吹くこともなく、パネルが吹き飛んでいくこともなかったので、梅雨が終わっても写真のような状態を維持していてくれました。完成はしていませんが、ほぼ完成形の写真です。どうです?結構いいでしょ?・・でも、半年経った今でも、「あの赤い屋根のは、何?」とかって近所の人とかからよく聞かれます。屋根を赤色にしたのはちょっと失敗かな?って思ったりもしましたが、せっかく作ったんだから目立ったほうがいいとおもいこんでいる今日このごろ・・・・

このころは、色あせも無く非常にきれいで、暇があれば眺めるのが日課でした。しかし、2年経過した今(平成20年)では色の変化が著しくメンテナンスの必要性を感じます・・・・メンテ情報はコチラ・・・

 上の写真がたしか6月の末だったと思います。・・でこの写真、10月です。どうですか、床板の色の変色具合は!?両サイドが黒っぽくなってきているのが良く分かると思います。で、そんなことは覚悟の上だったんでいいんですが、上の写真との主な違いは、一度ルーバー型のフェンスを作って取り付けたんですが、フェンスの変色は床板の変色と違いすごく目立ったので、「どうせなら、納屋の色に合わせて黒にしちまえ!」ってんでアサヒペンさんの「ウッドガード:ダークオーク色」ってやつを塗付しました。重厚間が増したような感じですが、実は、納屋の下見板の黒色とは若干違っているために、余計色合いというかバランスが悪くなったような気がしてます。
 この写真、ぱっと見、上の写真と同一の作品とは思えないようなワイルドな色合いに写ってます。あと、上写真との4ヶ月間の使用感(作業場としてバンバン使った)も結構あります。このくらいの色合いを保ってくれるといいんですがねぇ〜

完成しているようで、実はもう少し手直しもしたかったのですが、完成したものとみなして、ここで木工作業に勤しんでいます。

やはり上屋をつけたことはウッドデッキにも、作業する私にとっても非常によいものでした。ウッドデッキは日に当たることが少なくなるので長持ちするし、私は日陰で作業が出来るし。

 後日、脚立を立てて、作品の斜め上方から撮影したものですが、この写真だと、フェンスの黒色に若干の違和感を感じる方がいらっしゃると思います。一応この作品については平成18年中のノルマは達成したわけです。ま、来年の春になってどうなっているか心配ですが、そんときはそんときでなんか考えます!

 最後になりますが、屋根の赤色が通行人からも目立つらしく、結構「あれなに?」って聞かれることもありますが、それだけ目立っているみたいです。そうして、人の注意を引くことが出来るような作品を今後も作っていきたいと思います。
            〜おしまい〜

この素晴らしい上屋のおかげで、
結局は大幅な予算オーバー・・・・



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